家より車泊・車泊よりテント泊

９／２２～２５

三連休を利用して、３泊３日で四国を放浪してきました。

テーマは、『気の向くままに、気の向く方へ～』

チェックポイントはこの３つ

　　なっちゃん：　アンパンマンミュージアム
　　嫁さん：　鍋焼きラーメン
　　僕：　マチュピチュ？？？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　【旅・最終日編】

　　　　　　＊初日はコチラ　　　＊二日目はコチラ

いよいよ旅最終日の朝です

以前から気になってた産業遺跡の見学です。


車中泊した道の駅『マイントピア別子』

　　　　　　　　　　
ここ、マイントピア別子は別子銅山観光の拠点でもあります。

【別子銅山】
新居浜市の山麓にあり、住友家が２８０年間に渡って７０万トンを産出した銅山。
住友財閥の礎となった鉱山です。
坑道は全長７００ｋｍもあり、最深部は海抜マイナス１０００ｍ！！！
日本で人間が到達した最深部だそうです。
１９７３年に閉山となり、その後の植林により、森の中に産業遺跡がひっそりとある状態です。
　　　（ウィキペディアより）



　　　　　　　　　　
水力発電所跡。


このあたり一帯、鉱山で栄えてた痕跡がいたるところにみられます。

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　

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早朝、マイントピア別子の開園前に、まず東平（とうなる）地区を目指します。

すれ違いが困難な１．５車線程度の道で一気に山を駆け上がると、目指す東平につきます。
この道をマイクロバスも行き来しますので、ご注意を！

　　　　　　　　　　

我が家が観光したのはその中でもこのインクラインを中心とする両サイド。
当時栄えた東平のほんの一部です。


まず、車を止めた駐車場から周りを見渡すが、マチュピチュを思わせる遺跡のようなものは見当たらず．．．


目につくのはコチラのレンガのキレイな建物。
旧保安本部だそうです。

現在は銅板レリーフ作りが体験できるマイン工房となっています。


あの巨大な石の建造物はどこにあるのだろうと斜面から見下ろすと、ありました。
どうやら駐車場が遺跡の上に作られてるようです。

現在の駐車場は電車庫跡に作られているようで、そのすぐ下に貯鉱庫・選鉱場・索道場の石の建造物があります。


こうして見ると、確かにインカ文明の遺跡にも見えてきます。

が、
ここはほんの５０年ほど前まで鉱山関係者が生活していた町なのです。


当時のインクライン跡を利用した階段を下っていきます。


　　　　　　　　　　

この巨大な石積みは貯鉱庫跡です。

　　　　　　　　　　
住友金属は坑道が廃坑になり、必要のなくなった建物は解体し、自然に戻すために植林を行ったそうです。
ただ、石積みまでの解体までは行わず、自然に朽ち果てるのに任せたのでしょうね。

石とレンガ、モルタルで構成された建造物ですが、なんとなく古代文明の遺跡に見えますね。

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
石積みの下には社宅跡が．．．
鉱山関係者の町が広がっていた事でしょう。
骨組みが復元されてましたが、決して広くはない間取り。
でも、当時では裕福な暮らしだったそうです。


　　　　　　　　　　


最盛期の町は鉱山関係者と家族、約３８００人にもなったそうです。
社宅もかなりの数だったのでしょうね。


社宅後から、山道を登ると娯楽場跡があります。
コチラは解体されて植林されてますので、森に還ってました。


池の跡や、当時の遺物が、ここに娯楽場があったことをうかがわせてくれます。


当時は笑い声が絶えなかったのでしょうね。


奥にも通路跡がありましたので、迷路のように細い路地が斜面を巡っていた事でしょう。

　　　　　　　　　　
更に上がると保育園跡が．．．


ほんの５０年前には園児たちの無邪気な遊び声が飛び交ってたのでしょうね。

これは砂場跡かな？


続いては配給所跡。

　　　　　　　　　　

更に上には病院跡があります。

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　

資料館にあった当時の写真。
５０年という月日が、すっごく長く感じられました。


ここで石段を登り、車道へ～

　　　　　　　　　　
更に上には学校、接待館などがあったようです。


この東平地区は標高約７００ｍ。
そんな立地が故に、東洋のマチュピチュって呼ばれてるのかな。

今ではこの別子銅山のおかげで栄えた四国屈指の工業都市、新居浜の町が見下ろせます。


小マンプ。


ここから一人で第三通洞へ～

道中にも社宅後がありました。


社宅で出たゴミはこの焼却炉で処分されたのでしょうか．．．

　　　　　　　　　　
第三坑道へとつながる坑内電車のトンネル。
第三坑道から掘り出された鉱石はこのトンネルを通って、先ほどの貯鉱庫に運ばれてたのですね。


第三通洞



この第三通洞横にはゴ～ォと足谷川が．．．
すごい水流でした。

　　　　　　　　　　
第三変電所跡。


その前は一本松停車場。

　　　　　　　　　　
変電所内はこのような状態でした。



二階にもあがれますが、床が抜けそうでしたので、覗く程度にしておきました。
本当は、一人だったので怖かったってのもありますが．．．


こちらは火薬庫跡
観光客の侵入を拒むかのように、水が行く手を阻んでました。

　　　　　　　　　　
この後も時間があれば喜三谷方面へ行ってみたかったのですが、さすがに子供を連れて歩く時間もなく．．．
今回は断念しました。
結局、周ったのは観光用に整備されているところのみですが、ほかにも色々な産業遺跡が眠っているのでしょうね。

東平地区はこれくらいにして、再びマイントピア別子へ向かいます。
そして、汽車で観光用坑道へ～


　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
人形はどの鉱山も同じですよね。

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　
プラネタリウムやゴンドラなどの子供が楽しめるスペースもあり、楽しめました。
そして、伊予柑ソフトも美味しかった～

　　　　　　　　　　
帰りは、子供達は汽車に乗せ、一人で歩いて戻るルートを通ってみる事にしました。
そこには第四通洞が。

第四通洞は大動脈となった水平坑道で、全長は１０ｋｍもあるそうです。
その途中からも毛細血管のように坑道が分岐されてるのでしょうね。
総延長７００ｋｍ！、１０ｋｍの通洞もそのうちのごく一部なのですよね。


コチラは鉱山鉄道跡の鉄橋。
トローリー電車はこの鉄橋を渡り、第四通洞の奥深くへ向かったのですね。

　　　　　　　　　　

産業遺跡、別子銅山。

また娘が大きくなってから、隅々まで散策に来てみたいです。

と、午前中で回る予定が、お昼を大きく過ぎてしまい．．．昼食を済ませて帰路に．．．

久々の車泊放浪の旅
気になる標識に誘われての気まぐれな旅ですが、色々と周れて満足のいく旅になりました。
キャンプも楽しいけど、やっぱり放浪の旅も．．．

さてさて、今週末は東西南北、どちらへ向かおうかなぁ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－　おしまい　－